noribooooone / インタビュー中編を公開!

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インタビュー中編:エンターテイナーとして。コンポーザーとして。


ー さて中編スタートです(笑)。まだまだ行きますよ〜。GQ06解散後は、すぐにTMWやPwbeの活動をスタートしたのですか? nori いや、順番で言うとpwbeの方が大分前ですね。前身のイルカ団から入れれば20年以上続いています。TMWは今年の9月で11年になります。 ー 長年にわたり複数のプロジェクトでの活動を継続的していますよね? nori 別に意図した訳ではなく、結果的に複数のプロジェクトになった感じで。大学時代の頃から、掛け持ちで色んなバンドで活動していたので、慣れてしまったのかも知れませんね。とは言え、全てのバンドやプロジェクトを同時進行で進めている訳ではないけど、、、流石にそれをやっちゃうと生活が終わりますから。でも複数のプロジェクトをやることによる相乗効果や創作上のメリットはありますね。 ー と言いますと?


nori まず前提として、作り手というのは、作った曲は全て可愛いものなんですよ。例え周りからボロクソに言われようとも、それは盲信的に。一方、全てのバンドやプロジェクトには個性があり、音楽的に得意なベクトルもあれば、苦手なベクトルもある。  pwbeは、僕が知る中でも非常に幅広い音楽性を持つバンドだと思っていますが、それでも長く続けているうちに、メインの音楽性はある程度決まるものです。そういった意味では、作り手のエゴにとっても、バンドの個性にとっても、複数のアウトプットを持つことは、お互いストレスを減らす方法かも知れませんね。 ー アーティスト活動に対して客観性を持っているのかもしれませんね。 nori 実際には必死ですけどね・・・。年々、日々が過ぎるスピードが増してる気がしますよ。 ー バンドを長く続けるにあたって、一番の要因はなんだと思いますか? nori まだ現役バリバリの諸先輩方が沢山いる中で、僕なんかが答えるのもおこがましいですが、やはりメンバーとの距離感が大事なのかなと思います。この年代になれば、それぞれが社会人だったり家族を持っていたりするのは普通で、取り巻く環境も日々変わります。ある時は個人戦になる時もありますが、最後はチーム戦として人生に向かう姿勢が、絆の強さなのかと。  あとはやはり曲作りですかね。僕は基本的にバンドは、演奏集団である前にクリエイティブ集団であるべきという考えなので、全員が曲を作らなくても、常にその曲をモノにする姿勢がないと続かないと思っています。 ー なるほど。 nori それと、素晴らしいと思える曲のオリジナルであることは、ふと落ち込んだ時でも背中を支えてくれるものです。  とは言え、長く続くというのは多かれ少なかれ音楽に救われてきた人達だろうし、やはりどこか狂ってますよね(笑)。





どのバンドもメンバーが、その曲の最初のリスナーということ


ー 楽曲制作は出来たものを「これはTMW向きだな、これはpwbe向きだな」と振り分けるのですか?

nori メンバーの好みはそれぞれ把握してるつもりなんで、割と最初からキメ打ちするかな。最近気付いたんですが、TMWとpwbeって、それぞれのバンドの中のギターの立ち位置が微妙に違うんですよね。

レコーディングなどが決まっている場合は、アルバムのイメージに合わせて欲しいタイプの曲を作る場合もあります。

ー オフィシャルにリリースされてるだけでも100曲ぐらいあるんじゃない?個人的にもnori絡みのアルバム8枚持ってます。

nori そうですね。思えば沢山作っていますね・・・。音楽を取り巻く時代も良かったのかな。

ー 楽曲制作に纏わるエピソードなどは有りますか?

nori 忘れていけないことは、どのバンドもメンバーが、その曲の最初のリスナーということです。だからスタジオで初披露する時は、バンドアレンジというよりその反応を観察してますね。勿論、自分的にはそれなりにベストを尽くしているつもりなのですが、バンドによって、反応の良いタイプの曲と悪い曲が違うのも面白いところです。ちなみにGQ06は、トラックと歌関連が完全に分業スタイルだったので、今のメロモンとスタイル的には同じです。

ー そうだったんですね。

nori ただ中には、作り手としてメンバーに完成形を伝え辛い曲というのがあります。例えばTMWの「EVEN」なんかはその典型ですが、こういう難産系の曲は苦労した分、思い入れも強いですね。




ー これからは、どのような曲を書いてみたいですか? nori それは単純に、素晴らしい曲と詩を書きたい一心です。流行るかどうかは別として、忘れられないような素晴らしいメロディーがあって、心に響く詩があり、フックのある冴えたアレンジと、味とキレのある演奏がある曲を作りたい。  あと、pwbeの2ndアルバム「Small Songs & Bitter Acoustic vol.1」は、元々ソロアルバムを作るつもりで、僕が一人でギターと唄まで歌った後に、バンドが楽器を録音したんですよ。あの感じでライブの再現に捉われず、周りの素晴らしいミュージシャン達と1枚作ってみたいですね。

ー 「Small Songs & Bitter Acoustic vol.1」はめちゃくちゃ聴きました。ファンとしては当然vol.2が出るものと思ってますよ(笑)! nori ありがとうございます。あの作品、実は自分の作品の中でも結構気に入っているんですよね。  元々僕は、音源とライブは別物という考え方なんです。ロックバンドマンとしては、珍しい考え方なのかも知れませんが。 ー 1曲目の「GET ON THE BUS!!」も、そのように作られたのですか?


nori あれは自分の中でも非常に特殊な曲で、コラージュのような作り方をしたんです。当時は、荻窪で練習もレコーディングも出来るスタジオを経営していたんで、空き時間を使って、色々なアイディアを実験することが出来たのが大きかったですね。


ー そうなんですか!パンの振り方とか面白いですよね。

nori 完成形を決めないままレコーディングに入ったので、エンジニアさんには沢山苦労を掛けましたが、ミックスも実験的で楽しかったな。





どんな状況でも素直な気持ちで演奏しているつもり


ー ライブについの考え方を教えて下さい

nori 一部の宅録系アーティストなどの例外はありますが、基本的にどんなバンドでも、結成したらまずステージに立つことを目指すと思います。ライブを重ねることによって、演奏のクオリティは勿論、伝える為のパフォーマンス性も上がり、その経験を反映した音源を持って、見知らぬ街で演奏することも出来たりします。

 そしてそのライブや多くの人や街との出会いが、また更なる曲作りのモチベーションになる。ライブと作品作り、この両輪があるからこそ、老若男女問わず、一度経験したらやめられない魅力があるのは間違いないと思います。

ー なるほどね。視野を広げて海外でライブしてみても面白そうですね。

nori 仕事柄、結構な頻度で海外に行っていますし、そこでライブハウスやクラブに行く機会もありますから、勿論、興味はあるし、上手くやれる自信も正直あります。

 よく言われることですが、海外のお客さんはオープンマインドで接してくれるし、反応もダイレクトだから、ウチのメンバー達なら相乗効果的にバンドのテンションも上がるでしょうね。

 ただ海外に限らず、国内の地方ツアーも大好きだし、バンドの醍醐味だと思っているので、是非とも誘って貰いたいです。年甲斐もなく、ハッスルしちゃうので(笑)。

 あとこれは場所は問わないですが、一度、屋外ステージで演奏してみたいですね。きっと音楽的にも合うと思うんだけど。




ー ライブは感情的になる事が多いですか?それとも、どこかに冷静さを保っていますか?

nori うーん、それは難しい質問だなぁ。勿論、日々僕らは生活している訳だし、その時その時の感情や体調、ライブハウスの音環境、お客さんの視線と、あらゆる要素が影響します。ステージ上で、我を忘れ感情のまま演奏することも多々あるけれど、それが必ずしも人に伝わる良いライブとは限らないのが、ライブの難しさであり面白さでもあります。でも基本的には、どんな状況でも素直な気持ちで演奏しているつもりですね。ただ、時には冷静な部分もキープするように意識してます。

ー 冷静さを保って「これは良かったな〜っ」てエピソード有りますか?

nori 基本的には丁寧に演奏することと、歌詞を飛ばさないことですかね(笑)。





「おいおい、それなりにうまいことやってるじゃんか!」ですかね


ー 長年、音楽活動を続けてきて今の音楽シーンをどう見ていますか? nori シーンとしては、やはり若い世代のバンド達がドンドン出てくるのが健全かと思いますね。若さ故に出来る表現って確実にあると思うし、昔に比べると、若い人達のスキルも確実に上がってますから。でも、若い人達にとっては、なかなか音楽に夢を持ちにくい時代なのかなとも思います。そのせいか、器用だけどあまりパッションを感じないバンドが多い気もしますね。  一方、比較的良い時代に活動していたベテランバンドがやたら再結成したりと、僕の周りでは40代、50代のしぶとさが目立ちますね。まぁ、何事も長く続けるのは難しいし、続けていく中で難しくなる時期も確実にあると思うので、好きなことを続ける情熱と、それなりに人生をうまく回す器用さは多少あると良いかと思います。 ー 今のご自身から20年前の自分にアドバイスをするとしたらなんて言いますか? nori アドバイスかぁ、うーん、敢えてしないかな・・・きっと言っても聞かないし!! ー 確かに(笑)。逆に20年前の自分が今のnoriを見たらなんて言うと思いますか? nori 「おいおい、それなりにうまいことやってるじゃんか!」ですかね。でも少し寂しくなるかも。 ー というと? nori 誰でもそうだと思うけど、必ずしも今の自分が、当時の自分が思い描いてた姿ではないかも知れないからね。

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