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SHU-G / 自主企画直前インタビュー


7年ぶりに 洪水 がライブをする。それもリーダー SHU-G率いる TEAM山本 企画であり、山之内太郎さんの追悼企画である。普段は悪ふざけばかりしている SHU-G だが心優しい男だ。そんな彼が何を感じ、何を思い、このような行動を取ったのか話を聞かせて頂きました。多少ふざけてるけど許してね♪


interview by 齋藤泰人(Hooky Records)

2024.11.20


 



ー ではインタビューします。SHU-Gよろしく!



SHU-G 宜しくどーぞ!上野にあるのは西郷隆盛の銅像。



ー そうそう。あの犬連れたやつね。



SHU-G そう!あの犬はオレの先祖っちゅうウワサだよ。これは、東京七不思議のひとつとして囁かれてるんだよなぁ。



ー SHU-Gお手!



SHU-G ハイッ!ワンワンッ♪



ー おー!さすが犬が先祖!



SHU-G って、オレはバター犬かっ!ちょい苦いバター犬だ!



ー おすわり!もしたいけど、、、音楽の話をしようじゃないか!洪水がライブするんだって?



SHU-G そうだね。お座りを続けるほどジッとしていられない性分だから、7年振りに『洪水』のライブをやることになったんだ。とはいえ、友達の追悼ライブなんだけどね。しかも、オレがホストになってやる企画としてね。ってか、一気にマジメモードになっちまったゼ!そこのキミ、惚れるなよ!



ー SHU-Gがホスト?!惚れるね!いや惚れないでしょ!



SHU-G 惚れられないと思うけど、新宿二丁目ではホラれるかもね。



ー 怖い!ってまた話逸れてる!洪水のライブが何だって?!



SHU-G 洪水のライブをやるんです!山之内太郎さんの追悼ライブで。オレが企画者(ホストと言ったのがこう流れになったのね)として。ようやく、3年目にして行動に移せたワケです。



ー 3年前はコロナ禍だったもんね。



SHU-G そうなんだよね。その3年はコロナ禍が原因だったね。あんときは、公にライブ企画が出来なかったからね。んで、いまに至ったワケよ。





ー 太郎さんとはどうやって出会ったの?



SHU-G 太郎さんとの出会いは、25年前かな、空手コンドルのライブに行って、ひとり一番前で盛り上がってたら、ライブ後に太郎さんが「ノリいいねぇ〜!」って言われたのが出会いかな。ってか、太郎さんを知らない人が居ると思うから、それを話していい?!山田太郎じゃないぜ!



ー うん!教えて!



SHU-G 山之内太郎さんは、『山之内太郎トリオ』というバンドのギターボーカル。ってか、この自分の名前をバンド名の代名詞として付けるとこがもう、性格を表してるよね。アツ過ぎるほどの青春パンクバンド。でも、その太郎さんから放たれるメッセージは、言霊として心の奥底にグッと来るんだよね。むかしの東京アングラインディーズシーンでは、少なからず太郎さんにお世話になってたと思うよ。



ー 太郎さんはガラガラのフロアの最前列でリストバンドをつけた拳を高々と突き上げていたのが印象的だった。



SHU-G 太郎さんは年間150本以上ライブ行ってたからね。それの隣に居たのがオレかな(笑)。オレも当時は年間100本のライブに行ってたから。



ー 二人ともいっつもライブハウスに居たよね!



SHU-G それほど、多くのバンドと親密だったよね。



ー そろそろ太郎さんの追悼ライブの詳細を教えて。



SHU-G おっ!やっとここまでハナシが辿り着いたね!詳細は…ドドンッ(サンプラーの音風に)♪





SHU-G 山之内太郎(天国から)×TEAM山本企画『太郎の罰ゲーム Final!』!山之内太郎さんが企画してたのが『太郎の罰ゲーム』だったんだ。ミクスチャーバンドを集めた企画だったね。ちなみに、青春パンク系を集めてた企画が『ブルハの子供達』。当然うちらは前者に良く出てたよ。



ー 懐かしい企画名…。



SHU-G 11月30日(土)開催!オープン17:30でスタートが 18:00!場所は荻窪『club Doctor』(http://3rushmusic.comogikubo_club_doctor_map.html)。太郎さんが最後にライブやったのが荻窪の『club Doctor』の系列店『club Doctor BAR』だったんだ。ちなみに、このBARはこのライブハウスの上階にあるんだな。チケットは¥2500+1drink!いっぱい飲めよ!オレみたいに持ち込みはダメだぜ(説得力ねー)!



ー 出演者は?



SHU-G 出演者は…『山之内太郎トリオ』。オリジナルメンバーであるキジさん、風太くん(シケモク)、宮島刑事長(蝶々)というメンツ。このメンツについては後ほど。この『太郎の罰ゲーム』にもっとも出ていたNEVERFEAR、空手コンドル、洪水、弾き語りライブでGOLGOBUTCHカトー(GOLGOBUTCH)というメンツ!なかなか濃いでしょ!みんな、太郎さんにホントお世話になったバンドばかりだね。この上ないメンツだよ。



ー 凄いメンツだね!



SHU-G この山之内太郎トリオ企画である『太郎の罰ゲーム』にもっともよく出ていたバンドを収集したのよ。当時のアングラシーンでは、ソウトー名が知れたバンドばかりだね。



ー 太郎さんへの思いがあってこその出演なんだね。



SHU-G 嬉しいことにそうなんだよ〜!みんな、快く出演OKしてもらったよ!ホントーだったらGOLGOBUTCHもバンドで呼びたかったんだけど、『club Doctor』は最大4バンドしか呼べないのよ〜!でも、GOLGOBUTCHのカトーさんは弾き語りでも快くOKしてもらった。これも、太郎さんが『徳』を作ってたからだよね。



ー 山内太郎トリオが出演って、そこも詳しく教えて。



SHU-G まずは、この山之内太郎さんの追悼ライブを企画するにあたり、やはり重要だったのが『山之内太郎トリオ』。そこで、山之内太郎トリオのオリジナルメンバーであるBaのキジさんに連絡取ったの。そして、太郎さんの追悼ライブと山之内太郎トリオ出演の承諾を得たのよ。でも、山之内太郎トリオのドラムのミキさんはすでにキジさんと離婚してて気まずそうだったから、ドラムには友達の宮島刑事長(蝶々、コーマンズ)を誘ったのよ。これにも宮島刑事長は快くOK!では、肝心の山之内太郎さん役のギターボーカルはどうしようか?!となったときに、1人だけ頭に浮かんだのが風太くん(シケモク)だったんだよね。でも、風太くんの連絡先が分からなかったから知り合いに頼んで連絡先を教えてもらったの。

そして、電話して快くOKしてもらったのよ。



ー SHU-Gは相変わらずの行動力だね。



SHU-G ひとつ行動に移せばとんとん拍子に決まるもんだね。これにて『山之内太郎トリオ』の出演ありきの『太郎の罰ゲーム』に辿り着いたんだよね。でも、ここまで来るのがケッコー大変だったな〜!



ー そこまでやるって事はSHU-Gなりに考えがあったんだろうね。そこを教えて欲しい。



SHU-G こりゃ長くなるぜ!目ん玉かっぽじってよく読んどけよ!チェキラー!





SHU-G 太郎さんとは亡くなる3ヶ月前ぐらいまで飲んでたんだ。そんときは、洪水の元スタッフのヒメコと3人でね。コロナ禍真っ只中だったから、頻繁には飲めなかったけどね。おそらく、太郎さんとこうやってお酒を一緒に飲んでたのは、オレぐらいじゃないかな。あんだけ1年に150本以上ライブ行ってた人が、それを10年ぐらい続けていた人が、何故か分からないけど、バンドマンとの距離が遠のいてゆくのを見てとれてたんだ。それは、コロナ禍前までずっとオレは太郎さんのソロライブに必ず行ってたから感じ取れてたんだよね。あんだけバンド友達がたくさん居たのに、太郎さんのソロライブには、オレを含め太郎さんのお客さんは3〜5人ほどしか居なかった。



ー そうだったんだ…。



SHU-G それを側で見て、なんだか切なくなってた自分が居たんだよね。大きなお世話だけど。だからオレだけは「ずっと側に居てあげよう」と、決めたんだ。口は悪いけど、心底優しいからね。それに、めちゃくちゃお世話になったし。洪水のときなんか、何度かヘルプでギターやってくれたもんね。当時はたくさん飲んで、見に行くライブが一緒になって、ホント1年の4分の1ぐらい会ってたからね。それが、あんなカタチで亡くなるなんて。切なくて悲しくて、こりゃまた大きなお世話だけど、「弔ってあげたい」と思ったのが正直なとこ。絶対にみんな、当時は太郎さんに少なからずお世話になったハズ。だからこそ今度の企画で太郎さんのことを思い出すことによって、それが供養になればなと、思ったんだよね。



ー そしたらさ、当時の濃密な時間を一緒に過ごしたスットコドッコイ共にひとこと言ってやって!



SHU-G おいっ!この記事を見たソコのヒマ人のスットコドッコイのオッペケペーのトンチンカン(トン平・チン太・カン子…by ついでにトンチンカン。更にエンドこいち)!太郎さんにお世話になった人は尚さら、そうでない人も楽しめること間違いないです!なにより、『山之内太郎トリオ』のメッセージ性の強い言葉と言霊を感じ取ってほしい。これは自信を持ってオススメします。太郎さんのことを少しでも思い出すことで供養にもなるし、弔いになるからみんな絶対に来いよな(たこ焼きラーメンのCMの時のダンプ松本風に)!では、11月30日に荻窪の『club Doctor』で。太郎さんが一番最後にライブをした『club Doctor』(実際はこの階上の『club Doctor BAR』)で。太郎さんの魂はここにある。長々と読んでくれてサンキューベルマッチョ(百昌夫…ではなく…千昌夫風に)!



山之内太郎(享年53歳)」。

素晴らしきバンド野郎に『絆』を込めて。



 


SHU-G

生まれも育ちも東京都江戸川区瑞江。中学3年生の時に『BUCK-TICK』を聞き、衝撃を受ける。それから親友3人とバンドを組み、SHU-GはBASSを始める。16歳で地元の区民館で初ライブ。高校生時にレッチリやHIP-HOPやReggaeにハマる。1997年『NUMB-SUN』に加入。ギターは『lolMusika』のユウちゃん。1999年10月。SHU-Gが中心に『洪水』を結成。2MC+生バンドという「REAL RAP」がコンセプト。洪水初期までBASSを弾いていたが、MCにシフトチェンジ。2003年に1st Mini Album「ハコブネe.p.」を発売。2005年に『洪水』を脱退。アンビエント色の強い『Long island ice tea』を結成。マイペースに活動し、2012年に脱退。


バンド以外にも、ライブハウスやClubでオーガナイザーとして活動。いままで50本以上の企画を打っている。名物企画『ズンドコベロンチョ祭』は定期的に開催。


趣味はバンド以外に…

サーフィン(歴31年)、貧乏一人旅(離島巡り&チャリ&青春18切符など)、マニアック長距離散歩、半身浴しながらの読書、ポタリング、トレッキングなどなど。

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