キャラメルパンチ / アルバム リリース インタビュー!


2020年9月、コロナ禍で日本中が不安に包まれる中、突如始まったサブYouTubeチャンネル「塩で焼いて唄う」。「今度は一体何が始まったんだ!?」と驚くファンをよそに怒涛のリリースラッシュを展開。7ヶ月でシングル10曲(石井ユウジのソロ楽曲含む)を配信、そして遂に6th Album「塩で焼いて唄う」をCD発売した。聞きたい事が山ほどあるキャラメルパンチにこの1年間を総括してもらいました!


interview by 齋藤泰人(Hooky Records)

2021.11.02


 


ー 6th Album「SHIO」発売おめでとうございます。



石井ユウジ 有難うございます!



ー 今の率直な気持ちを教えて下さい。



石井ユウジ 率直な気持ちですか。本当にホッとしています。そしてもう「やりきった感」が今までのアルバムの中では一番あります。



タンクボール そうですね。1年間長かったなというか、そのぐらいやったな〜って、振り返るとそう感じます。



ー 今作の元となったサブYouTubeチャンネル「塩で焼いて唄う」について教えて下さい。



石井ユウジ はい。これはタンクボールが世界の食材を厳選してきて、それを石井ユウジに食わせると。世界の食材を塩で焼いて食べた石井ユウジがその場で感想を曲にしたためていくという、今までどんなアーティストもやってこなかったような、ちょっとおかしな企画です。



タンクボール あはは(笑)。



石井ユウジ はい。それは今までキャラメルパンチのメンバー各々の強みって何だろう?っていう話を良くして来たんだけど、石井ユウジの強みっていうのは色んな楽曲を作れること、普通のバンドだったら同じ曲に寄りがちなところを、いろんな角度から作れるということ、スピード感を持ち作れるということ。あとはちょっと面白いんですけど、タンクボールの強みって何だろう?ってなった時に、やっぱり世界のアンダーグラウンドな文化に精通してるとか、そっちの興味が強いこと。普通の人とは、ちょっと違った感覚を持ってアンテナを張っている部分。そこが融合したっていうことなんですよね。それがこの企画の発端となってます。



タンクボール 全くその通りですが、それが俺の強みなのかっていうと疑問ですね(笑)。



石井ユウジ 普通のベーシストとは、ちょっと感覚が違うよねっていう(笑)。本人は気づいてないけど周りから見るとそういう空気は皆感じてるっていう事だよね。



ー タンクボールの強みは音楽じゃないですね(笑)。



タンクボール 致命的ですね(笑)。








ー 毎回、塩味で飽きませでしたか?



石井ユウジ 飽きるほど食べたくないような味が沢山でした(笑)。リングイッサとかアンティクーチョとかトマホークとか美味しいものは美味しいんですけど、塩で焼いて食べるものじゃないものばかりでした。やっぱりね、食べ物っていうのはね、やっぱり塩だけじゃ完成しないのかなっていう感じがありました。だけど、世界的に人間に愛されてるものは塩だけで十分、むしろ塩なんていらないっていうものもある。食材の振れ幅の広さを感じることができました 。



タンクボール 飽きない。むしろ深みにはまっていくような「塩ってすごいなー」っていうのに気づきました。



石井ユウジ そうだね。男は塩!って思ったね!



タンクボール 基本塩ですね。全て。



石井ユウジ 絶対嘘だ(笑)。



ー 「塩で焼いて唄う」のコンセプトである「バンドマンの全力の遊び」について教えてください。



石井ユウジ はい。僕は今までライブの経験とか、横の繋がりとかで、凄く大事にしてるところがあって、愛知県の尊敬するバンドがいて THE ピザコズ っていうバンドがいるんですね。その THE ピザコズ っていうバンドが定期的に仲間内だけで「大人の全力の遊びだ!」って言って、規模はちっちゃいけどフェスを開いてるんですよ。そのフェスに何度もソロで参加させてもらったんですけど、ほんとにそれが素晴らしくて、ボランティアとしてもチャリティーとしても運営されてるんです。自分もやりたいけど、それを作り上げるエネルギーっていうのは正直自分にはなくて。だけど自分の中ですごくその全力で遊ぶ大人ってかっこいいなって思っていて、東京もできたらいいねって良くスタッフのユートボールとかとも言ってて。規模がちっちゃいけど、その気持ちを今度はキャラメルパンチの中で、まあタンクボールと二人ですけれど、やってみたいなと。東京でやってみたいなって。それは規模がちっちゃくてもいいから全力で自分が遊んでみたらどうなるんだろう?こんな時期だし、遊べるのってこんな時期しかないから「やろう!」って思ってました。



タンクボール 愛知のこととかもリンクしてたのかっていう新鮮な感想がひとつですね。で、「遊び」っていうフレーズは自分の中で今回に限らず、いつも思っているので、人生の指標にしていようと思っているので、なんでそういうのもアウトプットできる機会だった感じです。



石井ユウジ 今しかできないっていうのが一番ですかね。今しかできないから。



ー 社会情勢が落ち着いたらファンの人達と一緒に「塩で焼いて唄う」ってどうですか?



石井ユウジ そうそう!そういうの凄くやりたいんですよ。それで僕が即興で曲を作る。それを音源にするとか。



タンクボール 絶対に体調不良の人が出てきますよ(笑)。



石井ユウジ 寄生虫でやられちゃうな(笑)。



タンクボール 責任取れない(笑)。






ー ドラムが打ち込みでしたが、やってみてどうでしたか?



石井ユウジ ソロの音源ってのも、それこそ20年ぐらい前から作ってきて、その時もドラムは打ち込みだったんですよ。で、正直「バンドやってるから生ドラムだよね」「やっぱりかっこいいのは生ドラムだよね」っていうのはあるんですけど、時代がどんどん流れてきて、生ドラムじゃなきゃいけないっていう事がなくなってきたというか、ボカロの文化とか打ち込みのレベルがどんどん上がってきて、その中で打ち込みに対する偏見が自分の中で少なくなってきたということと、あとはそういう時代の流れで自分が今このパソコンを使って音を作っていくっていうことに、どこまでクオリティを上げていけるのか、今後のバンド以外でも自分自身のスキルアップとして打ち込みでどこまで行けるか。だから初めは生ドラムにこだわってた部分もあるんですけど、やってく中で、打ち込みでやってるんだから開き直って別に100%生ドラムっぽくしなきゃいけないんじゃないか?っていう気持ちが途中から無くなってきて、ドラマーの人が聴いたら「これおかしくない?」っていうのはあるかもしれないけど、別にそうじゃなくって「カッコよけりゃいいじゃん!」って、途中からどんどんフレキシブルになりましたよね。で、やってく中で「あ!そっか!このフレーズは生ドラムじゃ無理だな」とか、ドラムに対してもっともっと理解が深まった部分もあるし、打ち込みのドラムでも表現できるものってベクトルを変えたら「生ドラムじゃなくてもいいものって沢山あるなー」っていうのはすごく今感じてて、塩焼きのレコーディング全部打ち込み終わって今また新しい作品作ってるんですけど、打ち込みの技術は実際もっともっと上がってます。だから今回のドラムの打ち込みに関してはあの自分への挑戦という意味もあったかなと。見事僕はレベルアップしたかなと個人的には思ってます。はい。



ー ドラムの打ち込みでいいなーって思ったのは“イッサが焼いたリングイッサ (feat.塩で焼いて唄う)”ですね。



石井ユウジ あれはですね、Aメロの所のフロアタムで8分を刻む所だったりするんですけど、普通に打ち込んだら生ドラムっぽく聴こえなかったりするんですけど、あれフロアタムをダブルで重ねてるんですよ。なんかセオリー通りに打ち込めば生ドラムっぽくなるっていうものじゃなくて、打ち込みだと普通だとこんなことはありえないけど、こういう打ち込みした方が生ドラムっぽく聴こえるってのが沢山あって、あのこれはね、また別の機会にセミナー開いてもいいかなっていうぐらい僕の中には知識として入ってます。はい(笑)。



ー 打ち込みのドラムに合わせてベースを弾くっていうのはどうでしたか?



タンクボール 単純に人間が、そのユウジさん(石井ユウジ)とシュウちゃん(シュウゴ 長年キャラメルパンチのサポートを勤めるドラマー)で違うので、そこの違いが面白かったな。曲の作り方としたらユウジさんが原曲と言うか骨組みを持ってくるけど、1回シュウちゃんに投げるので、シュウゴフィルターが通ったものを今まで作っていた。それに合わせてたんで。今度は違うユウジフィルターを通してくるんで、そこが全然違いました。だから感覚で弾いちゃおうとするんです。今までだったらドラムが来て、で、自分でも癖になってると思うんですけど、こういったら多分合うなーみたいな。だけどユウジさんなんで、音を聴いてみたら「あ、ここに違う音が入ってる」っていうのは面白かったですね、



石井ユウジ それはね、主にバスドラの位置じゃないかな。



タンクボール うん!そうそう!だから音の置き所っていうのは、ある意味苦労したとも言えるけど凄い勉強になりました。ここに置くとこういうビート感、ノリが出るっていうのは一回紐解かないといけないので、自分の中でも違う引き出しが開いたと思う。



石井ユウジ だからね、逆に言うとね、キャラパンでやってて俺の中では「シュウちゃんあそこにバスドラおいてくるんだ」ってのはかなりある。実は。自分のノリだとストロークはこういう風になるんだけどシュウちゃんのドラムになるとストロークがそっちに変わってくるみたいな。それはあってね、やっぱり今回は俺の地がすごい出てるなーって思うよね。



タンクボール どっちも個性がある。面白いなと思います。





ー 今回CD用にミックスをしやり直したそうですが全曲行ったんですか?



石井ユウジ 全曲です。



ー 配信よりもCDの方が音が立体的になったように聴こえました。



石井ユウジ あー!そうですそうです!普通に聴いたら分からないぐらいのレベルですけど全曲、若干ミックス変えてます。あのアルバムで一枚通して聴いた時に平均的にちゃんと音のバランスが取れるように作り直してるので、その通りディレイとかリバーブとか数値変えてたりすること結構あります。はい。



ー 最終的にはマスタリングまでセルフで行ったわけですよね。どうでしたか?



石井ユウジ あのーそうなんですよ。「カギリナイミライ」のアルバムの中でもセルフレコーディングした曲あるんですけど、最後三曲。その時はセオリー通りで、色々自分で調べたセオリー通りのマスタリングからはみ出す事はしなかったんです。それで音圧をちょっと稼げなかったなっていうのがあって、でも今回はマスタリングの最終的に音を書き出す段階で、その常識を度外視たような数値の設定とかにしたりして、それを20回では済まないぐらい結構何回も何回も何回も、ものすごい時間かけて繰り返して自分の中で、この数値だったらギリギリいい感じで行けるんだっていうところがまた見つかったんですよ。これは YouTube で調べても、どんな本買っても載ってないです。僕にしか分からない数値があります。実は。以上です。



ー 頑張ったんですね。



石井ユウジ 普通に流してたら聴こえてない音、例えば”俺たちパニプリYeah×3”のカラオケの音とかBメロの裏でね、うっすらピコピコ鳴ってるんですよ。実は。その本当にちっちゃい音で鳴ってるピコピコにメチャクチャ拘ってるんです。実は。僕ね、シンガーソングライターですけど、作詞作曲をして歌を歌って、その人がドラムの打ち込みして、カラオケを作ってみたいなね「ここまでやる?普通」って自分で自分を褒めたい気持ちです。そのぐらいアルバムが出てね、なんかホットしてるんです。また次の作品とかも出来てくるんで、そうなった時にキャラメルパンチで作った楽曲のアレンジの仕方と、「塩で焼いて唄う」のアレンジの仕方は全然違うものになってるんで、絶対的に。なんかそこら辺も「塩で焼いて唄う」は存分に石井が暴れたんだなと、存分に石井が遊んでるんだなっていうのをの聴いてほしいな、次のキャラパンの作品でその差を感じて欲しいなって思ってます。





ー 今後、塩焼きはどうなっていきますか?



石井ユウジ 僕の中では、この間タンクボールがTwitterでどっかの料理をなんか、ウズラ?羊だっけ?それを見て「それ歌にするんじゃないの?歌にしろってことなんじゃないの?」ってね。それはもう全然、塩焼きじゃ無いんだけど(笑)。



タンクボール あはは(笑)。



石井ユウジ 僕としてはこういう企画っていうのはまたやってもいいかなとは思ってます。流れの中で、今回どうしてもバーベキュー場が閉鎖しちゃったとかで出来なかったんですけど、こういう企画だからチャレンジできることって凄いあって、僕塩焼きのアルバム出来上がったことに個人的にめっちゃ満足してて、他のアルバムだと悔しさとかあったけど、今回は出し切った感じがあって、ここまで出し切った感じが感じられるのって、まあ責任がほぼ自分にあったっていうか、自分達だけで、二人だけで作り上げたからっていうのもあるんですけど、楽しみながらも追い詰められる感じっていうのは、またやってもいいかなと思います。



タンクボール 同じく。塩は、頻度はどうか分かんないけどたまにポン!って出てきたら面白いな。



ー 今後の予定としては前のような活動に戻していくということですか?



石井ユウジ 若さとかなくなってきたって言うと嫌なんですけど、求めてくれる方はいるんですけど、ガツガツライブ活動ばっかりやってもバンドって潰れちゃうと思うんですよ。無理して活動するっていうのは。だからキャラメルパンチ急いで活動して「これができないから無理だ」って潰すつもりもないので、そこは今こういう歳になったからこそ、急がず焦らず皆がウィンウィンで活動できる形っていうのを、また時間が来れば一番いい形が見えてくるんじゃないかなとかと思うんです。未来の活動とかあまり考えてないです。今、目の前に音楽が凄いあるんで。新作も作ってる最中だし。ライブやるからバンドがバンドとして生きてるっていう感覚は僕の中には無いです。ファンの方々には申し訳ないですけど。



タンクボール 僕もそうですね。まあ、ずっとこの1年ぐらい思ってたのは、また集った時に爆発出来るように「己を鍛えておこう」とはずっと思っます。今現在。キャラメルパンチとして、また何か作ったりライブをしたりする時に「より太くなるようになっていたい」というのが今の思いですね。個人的には。なので何かを目指してこれをこうみたいな、すごい急いでたりはしないですね。でも必ずライブやりますからね。クラファンの「ライブ招待券」もみんな捨てないでとっといてくださいね。有効期限もナシでいこう(笑)。



ー 最後です。ファンの方々へメッセージをお願いします



石井ユウジ はい。本当に今回の「SHIO」のリリースした時にも、ちゃんとリアクションをしてださる方々がいらっしゃって本当にありがたいなと思っています。そういう方々がいないと僕らもやる意味ってやっぱり全くないんですよね。なので本当にちょっとしたことでも僕らの活動にリアクションくださる方々があっての今の活動ですね。本当に感謝します。それは支えになってます。あんまり言わないですけど。はい。



タンクボール 僕はCDジャケットの中身は完成品が来てから初めて見たんですけど、タイトルの下に「食材」って書いてあって、全曲に食材を載せているあたり本当にユウジさんってアホだなって思いました(笑)。それを共有しましょう。



石井ユウジ あはははは(笑)。ジャケットのデザインは本当に本当に苦労したので、あんまり音楽と関係ないけど歌詞カードとか見ながら、あとはCDをパカッと取った時に後ろにタガメ、青りんごが出てきた瞬間とか「石井ユウジ、これすげー頑張ったんだな」って思ってもらえたら僕は本当に報われます(笑)。



タンクボール CDを通して聴いたんですけど”塩日和”のサビのフレーズかな。「巡り巡って人生、生きてりゃオールオッケー!」を共有したいな。皆さんと。


石井ユウジ 深いね(笑)。



 


キャラメルパンチ

2007年、石井ユウジ(Vo.Gt)が日本一周ストリートライブを敢行中、松本駅前で日本全国放浪の旅中のタンクボール(Ba)と出逢い、2年後の2009年キャラメルパンチを結成。サポートドラマーとしてシュウゴ(YKJ)を迎える。2020年、コロナ禍での新たな活動としてサブYouTubeチャンネル「塩で焼いて唄う」を立ち上げ、様々な食材をテーマに楽曲制作を開始する。

ズバ抜けた熱量のライブと熱くストレートなメッセージソングや熱くコミカルな楽曲の数々は、観るもの聴くもののハートを掴んで止まない。


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