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石井ユウジ / 現在を語る インタビュー!


2020年4月、新型コロナウイルス感染症により世界の状況は一変した。石井ユウジ(キャラメルパンチ)は何を考え、何を行動するのか。若干の脱線を含みつつの単独インタビューです!

interview by 齋藤泰人(Hooky Records)

2020.04.29


 

ー インタビュー始めますね。宜しくお願いします。

石井ユウジ お願いします!

ー 元気ですか?!

石井ユウジ 色々ありますが、とりあえず元気だと思います!大丈夫です!

ー 現在、世界中が新型コロナウイルス感染症で大変、混乱していますが生活に影響は出ていますか?

石井ユウジ はい。活動の全てが自粛となってしまったので、ほぼ引き籠るばかりの毎日となってしまいました。

ー 自粛の日々に何を感じていますか?

石井ユウジ 僕らみたいな音楽人間は病気も治せないし、レジ打ちも配達もできないから「一体自分に何が出来るんだろう?」って歯痒くなってます。みんなが外に出なくても楽しめるようなコンテンツに自分もなりたくて、とにかく模索しています。

ー こういう時こそ「音楽の力」が必要だと思いますよ!

石井ユウジ はい。ただ、やむ無く自宅に籠もっている人には確かに必要だとは僕も思います。だけど実際に体調が優れなかったり危険にさらされている人達からしたら、"こんな時に何て呑気なことを"って思うかもしれないと僕は感じていて、そういう配慮も考えなきゃなって。

ー なるほど。色々思い悩む事があったんですね。

石井ユウジ そうですね。実際に先日、「 #桜ソングで繋ごう 」っていうバトンが渡ってきたんで、思い出深い一曲を選んで実際にTwitterにアップしたんですが、アップした後に「これなんか違うな」と感じたんです。自宅待機を強いられてるから、みんなでSNSで楽しもうって考えは間違っていないので、純粋に楽しめる人ならば、それはそれでアリなんでしょうけど、僕はアーティストとしてライブハウスも路上も取り上げられた今、このSNS上のムーブメントをただのお祭り騒ぎのお遊びと捉えて中身の無い音を発信してしまうのはなんか違うなって思ったんです。

ー なるほど。

石井ユウジ こんなご時世ですから僕にだって少なからず伝えたいメッセージはあります。ならば他人の歌なら自分自身の熱い想いを乗せられるもの、そうでなければ自分自身の歌で曲でやるべきじゃないかなって。だから僕はYouTubeを中心に自宅でみんなが楽しめるように、少しでも退屈が紛れるように願いを込めて毎日ひとつは動画を上げていこうと努めています。

ー 毎日って結構、大変じゃないですか?

石井ユウジ 確かに映像によって、かかる時間も違うので、毎日っていうのは物理的に無理なこともあると思うんですが、やれる限りはやりたいんです。僕は家の環境からして在宅でSNSの配信ライブはできそうにないので、なんらかの形で1日1曲を配信したい。それと今は純粋に音楽に触れられる毎日が楽しいです。逆にずっと求めてきた生活が今あるようなものです。情けないですが(笑)。映像撮ったり編集する合間に気分転換でピアノの練習とかもしてますよ(笑)。今しかできないことや今だからやるべきことを自分なりに考えて、誰かの為、自分の為になるように時間を使いたいですよね。

ー 新曲は作っていますか?

石井ユウジ 作ってないわけでは無いんですがアイデアを溜めています。このあいだアー写(アーティスト写真)を作って、今は発信することに集中してるんで、次のターンが新曲制作って感じですかね。最近ウズウズしています(笑)。

ー 新しいアー写カッコ良いですよね〜。戦闘モードな感じが伝わって来ます。

石井ユウジ 良かったです!基本、いつでも戦闘モードでいたい気持ちが表現できましたかね。今年のテーマのひとつに " 良い被写体であれ " っていうのがありまして、映像や写真にも拘っていきたいんですよね。最近はtak君(Twitter)っていうカメラマンと色々意見を交わすことが多くて、いいアイデアを持ってきてくれるんですよ。みんなでキャラメルパンチを作っている姿が戦闘モードという空気感を生み出したんでしょうね(笑)。



ー スタジオも入れない状況だと思いますがメンバーとはコミュニケーション取っていますか?

石井ユウジ LINEだけですかね。と言うのも、僕実は今月の上旬から中旬くらいに珍しく発熱がありまして、予定してたスタジオリハをキャンセルしてもらったんですよ。そのへん遡ってもらえるとわかると思うんですが僕そこ2〜3日はSNSやってないんですよ。それからとにかく必要最低限外に出ないようにしていて、在宅でやれることをはじめたんです。だから今リハビリみたいな感じで動画の為に唄ったり配信してます。

ユートチャンネル(正式名称はキャラパンF.C.。スタッフのユートボールが運営するYouTube Channnel)も在宅で撮りましたし(笑)。そろそろタンクボールを絡めて何かできないかな〜って考えてます。

ー そうだったんですね。この時期の発熱は心配でしたね。

石井ユウジ シュウちゃん(シュウゴ:サポートドラマー)が結構心配してくれて、なんか嬉しかったです。あと僕は世田谷に住んでて、人が多いのもあるからかなり敏感になっています。初めはコロナを舐めていたのは否めないんですが、やっぱり思うのはこの件で死んでしまった身内がいる人の気持ちですね。芸能人が亡くなって世間は少し揺らぐけど、家族や身内がいなくならなければ実際にその重さに気付かないじゃないですか。僕は14年前に兄を亡くしているんで、そのときの悲しさを考えると今自分がすべきことが明確なんですよね。誰かの日常を脅かしてはならないですよ。だから僕は徹底します。

ー 新型コロナウイルス感染症の恐ろしさを実感した瞬間ってありますか?

石井ユウジ 僕は無いです。だけど身近な人に苦しい思いをさせたくないし、悲しい思いもしてほしくないですよね。

ー 自粛自粛の世の中ですが最近あった良い事って有りますか?

石井ユウジ ピアノが上手くなってきたことですかね。息抜きに弾きまくっていたら運指がスムーズになってきて明らかな成長を実感しています(笑)。

ー 今後のバンド活動に生かせそうですか?

石井ユウジ 実は今までもMIDIでストリングとかパッドの音をキーボードを使って鳴らしていたりしたんですけど、そのバリエーションが増えたり、実際にピアノパートが入ってきたりはするでしょうね。今やってる動画編集に関しても今後ライブでの映像演出に活かせるような発見があったりします。ヒノカミ神楽みたいなものだと思いますね!

ー 始まりの呼吸!?

石井ユウジ そうですね。ただ僕が言いたいのは、思いがけないところで役に立つってことです。自然に身に付いていたものがいざという時に武器になるっていう。ヤストさん(インタビュアー)にもそういうものってありますか(笑)?それか今までにありましたか?

ー 有りますね〜。コロナ関係無く普段から感染予防の動きをしています(笑)。

石井ユウジ お〜。毒の血鬼術を使う十二鬼月なら簡単に倒せそうですね!

さすがヤス柱(笑)!

ー 柱(笑)!



ー そう言えば最近「キャラパンF.C.」という YouTube Channel が立ち上がりましたが、どういった経緯で?

石井ユウジ あれはスタッフのユートが以前からやりたいって言ってたんですよ。もっとキャラメルパンチの面白いところ、例えば普段の僕やタンクボールの人間味をみんなに知って欲しいってことは良く言ってましたね。キャラパンF.C. は完全にユートが企画制作してるので基本的にノーマークです(笑)。

ー 素晴らしいスタッフですね!

石井ユウジ 実際にやってみたことで、きっと色んな部分で成長できてるんじゃないかと思うんです。例えばカメラの前で話すことの難しさだとか、映像の取れ高とか、単純に編集の知識とか。あとはそれに付随して彼の中で身の回りにあるものの見え方や見方が多少なりとも変わったんじゃないかなとも思うんです。何か新しいことを始めると今まで見えなかったものが見えてくるじゃないですか。クオリティに関して僕に意見してくる人も中にはいますが、これに関してはそういうものじゃないと考えてます。勝手にスタッフが楽しんでやってるものでビジネスでも無いですから、楽しみながらユートも僕らも成長していけたらなって思います。実際ユートもスタッフレベル上げてますよね。

ー ユート君もチームキャラメルパンチの柱ですね!

石井ユウジ 何柱だと思います?

ー 石井君は煉獄さん(炎柱)だなー。タンクボールはストイックだから岩柱。ユート君はね〜自らを犠牲にするってトコでしのぶさん(蟲柱)!

石井ユウジ 三人当てはめてきましたか(笑)!!そしてまさかの蟲柱(笑)!!これからユートのことを「しのぶさん」って呼びます。それにしても鬼滅詳しいですね(笑)!

ー うちの子供が鬼滅好きで漫画全巻持ってるから貸してもらったの(笑)。

石井ユウジ ほ〜。老若男女を虜にする「鬼滅の刃」、さすがですね!そんな音楽を僕も作りたいです(笑)!

ー では次の質問です。コロナが落ち着いたら、どんな活動をして行きたいですか?

石井ユウジ どのバンドも同じだと思いますが、やっぱりライブですよね。あとはスタジオで思いっきり音鳴らしたいし、レコーディングもやりたい。単純に後ろめたさを感じずに音楽に取り組みたいですよね。あと、今の時期に学んだオンラインのスキルをもっとバンドでも使って発信したいですね。以前からメンバー間で、スタジオライブ配信とかの話が出ていたりしたんで、もっとリスナーとの距離を縮められるんじゃないかと。あとはもっと音楽以外の YouTube動画 とかもあっていいかなって。更に個人的にもそうだしバンドでもそんなんですが、地方のお祭りとか学園祭とか、今までやったことのない場所でやりたい気持ちもありますね!

ー ファンの方にメッセージをお願いします!

石井ユウジ 自粛自粛で楽しみも無くなってしまったり精神的にも結構キツいって人がいっぱいいると思います。その中で僕らがやれることは本当に非力で微々たるものですが、本当に少しでも気持ちにゆとりや元気を届けられたらと思って僕は今日々を送っています。どこに行っても他人が疎ましく見えることもあるかと思いますが、一歩先の思いやりをもってほしいなって思います。時と場所が変われば同じ事に対してみんなで肩組んで手ぇ繋いで思いっきり叫べる仲間でもあります。そしてまず第一に命大事に!自分のも他人のも、今の自身の行動が救いもするし陥れもします。辛い日々ですが、共に乗り越えていきましょう!!僕も頑張ります!



 

石井ユウジ

2007年に結成したキャラメルパンチのVo.Gtを担当。バンドの全ての楽曲の作詞作曲や数多くのMVを手掛ける熱血漢。

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