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キャラメルパンチ / シングル リリース インタビュー!


12th Single「極夜」をリリースしたキャラメルパンチ。今までよりもタイトな環境でのレコーディングから直近に迫った「パンパチ21」まで、たわいもない話を添えてのインタビューです。

​interview by 齋藤泰人(Hooky Records)

2019.07.04


 

ー 今日はよろしくお願いします。

タンクボール よろしくお願いします!

石井ユウジ よろしくお願いします!

ー 前回のインタビューが2018年8月でしたので約1年ぶりのインタビューですね。この1年間は如何でしたか?

石井ユウジ 1年間!?長い(笑)!どこから振り返ればいいのかわからないんですけど、。ライブに関しては僕らは本数が多いわけではなかったんですが、僕としてはイヤモニを導入したりワウペダルを搭載したり、新しいことにチャレンジして己の成長は感じてはいます。ライブの評価も高いので、もちろんまだ伸び代だらけですが続けることや小さな一歩を大切にしていくことの価値を身をもって感じることができた1年でした。

楽曲の発信は決して多くはありませんでしたが個人的には「太陽」という曲をようやく世に出せたのは良かったです。

あとはまたバンドでもプライベートでも新しい出会いがたくさんあったことは外せないですね。

タンクボール そういえば思い出したけど、「skatto!!」のレコーディング後に、深夜の下北沢の飲み屋でインタビューみたいなのがありましたね(笑)。だから一年じゃないかな?

ー あー!ありましたね!

タンクボール しっかりして欲しいものです(笑)。あの時は「太陽」「絶望と星屑」をレコーディングした時で、今回は「極夜」「カギリナイミライ」。レコーディング直後というタイミングは全く同じですけど、自分の感覚としては全く違った感覚ですね。

ー と言いますと?

タンクボール 今回は大きなテーマが決まっていたり曲のモチーフがあったりしたので、色んな人や場面を想像してアレンジからレコーディング本番まで臨みました。と同時に今まで自分の懐に持っていないアプローチをしないと曲が全然活きなかったのでかなり悩みました。そしてだいぶ研究しました。Bass単体でいうと音の置きどころをより強く意識するようになりました。そのせいもあってか普段の曲の聴き方もだいぶ変わってきましたね。

石井ユウジ ちょいちょい!!レコーディングの話で行きます?とりあえず1年か半年でも振り返りたいんですが(笑)!

ー そうですね(笑)。振り返りお願いします!

タンクボール はい。正直に申し上げます。この一年?半年?結構たくさんの事があって、どれもこれも貴重だったんですけど、今頭の中が新曲リリースの事とパンパチの事、更にその先の事など未来モードになってるのでどれもしっくり思い出せません(笑)!思い出せるけど白黒の早送り映像みたいになってます。

もともと過去を振り返ってあれこれはしないタイプなのですが、もうこれは頭が馬鹿なのかもしれません。スミマセン!これインタビューにならないな(笑)。頼りにしてますユウジさん!というパスを投げてと。。。

石井ユウジ いいと思うよ!俺らみたいな三品は確かに振り返ってる場合じゃないよね。まだインディーズの底辺にいるんだから全てが手作り。どこからどこまでがアーティスト業と言うものかわからないけど先へ進むための手数は2人世帯の俺らは絶対的に他のバンドよりも多いし諸々がタイトだと思う。

正直、僕も今と先しか見てません。だけど現在の状況に至るまでたくさんの人との出会いと交流、そしてキャラメルパンチ のメンバー間の意見のぶつけ合いがあったことだけは言っておきます。何もなくして今回のレコーディングには至っていませんしね。

タンクボール です!

石井ユウジ では次の質問をお願いします(笑)!





ー では忘れないうちにレコーディングの話を聞かせて下さい。

石井ユウジ さっきタンクボールが言った通り今回は「極夜」「カギリナイミライ」の2曲を演ったんですが本当にギリギリでしたね。レコーディング当日まで、みんなのスケジュールが中々合わなくて2曲のアレンジに対してスタジオ2回、合計10時間でアレンジを仕上げるという荒技。  「極夜」のベースラインはレコーディング当日、むしろ最終的にはレコーディングしながら最終決定をしていく程でしたから。かなり不安でした!

タンクボール ユウジさんの言っている通りですね。今までよりもワンランク上の次元で更に時間との闘いでした。と同時にそのくらいのスピード感でもベストのアレンジを持ち出せる技量やアイデアがないといけないな~とも感じたので今回とても良いキッカケになりましたね。神経を研ぎ澄ませてた分また見えてきたものが多くありました。

ま、終わった今だから言えるんですけどね(笑)。

ー 石井君が歌録りのブースから出てきた時、湯気が出てましたもんね。

タンクボール 出てた出てた(笑)。毎度、歌入れの時の熱気は凄いんですけど、あそこまで茹だってるのは僕も初めて見ましたね。

石井ユウジ あれ、実は今回色々あるんですよ・・・。レコーディング前の1週間くらいは歌詞の校正とシンセのアレンジとか全体のベストなアレンジを考える事でずっと眠りが浅くて浅くて。当日ドラムのしゅうちゃん(シュウゴ:サポートドラム)が喉の調子が良くないって言ってたけど、実は僕もコンディションは良くなかったんです。リズム隊のレコーディングの最中もシンセのアレンジを練ってたり、でも全体のジャッジもしないといけないし、自分のパートも後に控えてるし、気が付いたら自分が録る番になってるし。曲もパートもまだ完全に身体に入っていない状態でギターを録り終えて、そのまま歌録りに流れ込んでいったんです。今回はアレンジに大半の時間を割いたことで全然歌い込めてなかったのと、蓄積した疲労感で全然身体をコントロールできなかったんです。テンポと身体のバイブレーションが全然合わなかった!

ー そうだったんですね。

石井ユウジ 悔しいですけどね。音源のクオリティは別に悪くはないと思っていますが、正直自分の中で合格点は付けられないです。でもそれがレコーディングですからね。「sheep」とか「Always」の合格点の唄や今までの経験の全てを結集して出たのがあの湯気ですよ!

ただ、今回は声の表情に関して言えば2曲とも納得はいってます!声の角度はまたひとつ大人になったんじゃないかと思う。色んな意味で今後の為になる『録り』でした。





ー あれだけハードな作業をするのにレコーディングの時って、殆ど食べてないですよね?

石井ユウジ 作業中に飯はいらないです!朝飯だけで充分。

集中力が下がりますし時間も勿体ないですから。血糖値下がり過ぎても良くないんでいつも少しお菓子をつまむくらいです。ライブの日も僕はあまり食べませんね。ガッツリ食べるとその後の動きが鈍くなるんです。だから僕は普段から空腹時をチャンスタイムと呼んでいます!そこでどれだけ高いパフォーマンスができるかを10年以上唱え続けてます!

戦の最中に飯食ってたら斬られますよ(笑)!

ー 戦!?チャンスタイム!?

石井ユウジ そうです。まず空腹時に身体を動かすと体脂肪が燃やせます。それと軽い空腹時は集中力が高まる時間です。それと多くの人が腹が減るとイライラすると思うんですが、僕はそのイライラをねじ伏せるメンタルトレーニングの時間だとも思ってます。このチャンスタイムを無駄にせず向き合い続けると大概のことでは心が乱れなくなりますよ。メンタルの乱れは声の具合にも大きく影響しますからね。全てが唄に繋がってます!

ー なるほど・・・!

石井ユウジ チャンスタイムって言うとみんな笑うけど、僕が真面目に言い続けていることのひとつですね。

タンクボール 炸裂してますね。参りました。逆に質問ですけど、今回レコーディングの様子を近くで見てた社長の感想はどうですか?

ー レコーディング中のチャンスタイムに1人で食べに行ったラーメン美味しかった〜が感想ですね。

石井ユウジ 流石です(笑)。

タンクボール もう降参です(笑)。有難うございました(笑)。

ー さて、レコーディングも無事に終わってチャンスタイムの後は何を食べたいですか?

石井ユウジ “しびれ”食べたいですね。ホルモンです!ホルモンと肩三角食べたいっすね!!

あと新代田の麺通ですかね!それと弁慶でメガ酎ハイ飲みたいっすね(笑)!

タンクボール 今ジメジメ暑いからなー!辛いやつスパイシーなヤツが良いですね!タンドリーチキン!

考えてたら東南アジア行きたくなってきなあ。。。今年も一週間くらい冒険に行ってきていいかな(笑)?





ー 2人とも音楽活動に全てを注いでいますが「ホッとする瞬間」ってありますか?

石井ユウジ ホッとする瞬間ですよね、、、。まさにこの間タンクボールと言ってたんですが、レコーディングを終えた時、というか全ての音を録り終えた時はホッとしましたね。だけど、その後のミックスの直しが終わるまでホッとできませんでした。リアルに言ってしまえば心が休まる瞬間なんてそうそう無いですよ。こういう生き方してますからね(笑)!

もう知ってる人もいると思いますが僕は音楽活動だけでなく、バイトにも全力ですから。今では肉を焼く技術は日本でも指折りのところにいるんじゃないでしょうかね!自分の生きる全てに心を注いでますよ。だから毎日心の中では「森林浴したい。」って思ってます(笑)!

ただ、新しい曲の歌詞を書き上げたときは暫し解放されますね。

ー 歌詞は一曲ずつ書くんですか?

石井ユウジ 基本的にはそうですが、今回の「極夜」は歌い出しの部分だけは、だいぶ前に出来上がったんです。ただ、それから先が中々進まなかったんで先に「カギリナイミライ」を書きました。それからまた腰を据えて極夜に向かい合った次第です。

ー タンクボールは「ホッとする瞬間」ありますか?

タンクボール ホッとする瞬間。ですね。日常的な事で言うと、6、7年前に買ったテーブルヤシっていう小さなヤシの木が部屋にあるんですけど、それに霧吹きで水あげてる時ですね。最初は5cmくらいでホント手のひらサイズだったんですけど、今は70cmくらいになりました。間違えて蹴っ飛ばして枝が折れたり、極寒の屋外に出しっぱなしにして枯れそうになったりしながらも逞しく育っていくのを見てたら愛着が。。可愛いです。本気です。

ー なるほど。

タンクボール とは言え、ユウジさんが話してる通りレコーディングを無事に終えた時や、ライブやイベントが終わって打ち上げもシメて最後の最後、明け方の帰り道に二人でラスト一杯を飲んでる瞬間とかの安堵感はケタ違いかもしれないですね。

結果はどうであれそこに至るまでの過程はやっぱり張り詰めてるものもあるし、一筋縄では行かない事の方が圧倒的に多いので。まあ、でもそれも含めてバンドの醍醐味だなと今は思えます。

ー 二人の絆を感じますね。

タンクボール しかし、こうして見ると森林浴とヤシの木か、、、。

ー お爺ちゃんですね(笑)。

タンクボール もう活動拠点を森に移すことにします(笑)。





ー もうすぐ自主企画「パンチDEパチン!!vol.21×レコ発」が有りますね。意気込みをお願いします!

石井ユウジ 来てくれる皆さんには森林浴のような穏やかで心が洗われる空間をお届けしたいですね~、、、じゃなくて!!ホント久々のライブなんでキャラメルパンチらしい熱さ、それも幅を広げた熱さってものを7/7は見せたいですよね。「おりゃーッ‼」っていう表面の力技も当然、最近はそれに加えて静かな熱さ、内に秘めながらも外に溢れ出すような魂の熱さもしっかり見せたいなって思います!あと僕はどれだけ期待を裏切れるかなって。もちろん良い意味で。今回はまた一歩踏み込んだ『魂が震えるセットリスト』を組みたいですね!

タンクボール 今回の出演陣は、ぶっちぎり大貫永晴。去年5月の「パンパチvol.17」にも出てくれて約一年ぶりに再び共演させてもらうんですが、彼は今9/7のファイナルにむけて「3ヶ月で100本ライブ」という凄い荒技を敢行中なので、きっとおもしろいものを見せてくれると思います。なんにしても本当に真っ直ぐでアツい男ですよね。このぶっちぎり100本ツアーの最中だからこそ滲み出てくるものもあって今しか見られないものもあるじゃないかと思います。

ー 3ヶ月で100本は凄いですね〜。

そして、山梨のSTAY ON SOLID。2年前のツアーで山梨に行った時に出会ってからなかなか共演できていなかったんで今回もう呼んじゃいました。以前は若々しさ全開のバンドだったんですが、2年経ってたくさん色んな経験を経てきたようなのでそれがどう変わって進化してきたかとても楽しみです。一見穏やかそうなメンバーなんですが、思いは強くてそのギャップが良いですねえ(笑)。ここ最近、都内でも頻繁にライブ活動をするようになっていて是非この機会に皆さんにも見て欲しいなと思います。このイベントにまた新しい風を吹き込んでくれるんじゃないかなと思います。

二組ともとても楽しみです。

ー では最後にファンへのメッセージお願いします。

タンクボール 今回の「パンパチvol.21」に関してはライブは言わずもがな、来場特典として「極夜」のジャケット&歌詞カードもあるので是非この機会にゲットして欲しいなと思います。そしてみなさんが自由な色々なシチュエーションでこの曲を聴いてもらえたら嬉しいなと思います。七夕ですからね。一年に一回くらいは自分勝手になにかを願ってもバチは当たらないと思いますよ(笑)。僕らは僕らで他のどこよりもパワースポット目指します。

石井ユウジ 僕はただただ良いモノを皆さんに届けたい。やっぱり良い音楽、良い楽曲ありきの全てだと思っているので。共に共有していきたいですね。行こうではないか!友よ!!


 

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