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キャラメルパンチ / アルバム リリース インタビュー!


昨年のシングル2作品リリース後、表立った活動が少なめだったキャラメルパンチがシフトチェンジし攻撃モードへ!過去作含むアルバム3作同時配信や自主企画、新MV、更にはニューアルバムまで現在進行形のバンドを洗いざらい聞いてみました!

​interview by 齋藤泰人(Hooky Records)

2018.08.06

 

ー まずは自己紹介からお願いします。

タンクボール キャラメルパンチBassのタンクボールです!

石井ユウジ 石井ユウジです!!

ー 昨年は「Ape」と「リバーシブル」のシングルを音楽配信しましたが反応はどうでしたか?

石井ユウジ 「リバーシブル」からはちょうど1年経つんですかね。日頃の生活やライブの中で常に新しいリスナーと巡り合う訳ですが、老若男女問わずまず評価していただけるのは「命の唄」なんですが、この「リバーシブル」は「命の唄」に負けないくらいの評価と言っても過言は無いです。 特に20代の人たちには「本音だけ裏垢につぶやいたけど…」「ニガい…」のくだりを良くマネされます。あれはきっとバカにされてますね(笑)。だけど「リバーシブルは名曲ですよ!!」って声もしばしば頂きました!産みの苦しみは報われてますね。その陰で「Ape」はやっぱり野郎向けですかね。「お前たち、Apeの良さが全然わかってないな。ちゃんと聴いてみ!?あのメッセージは熱いぞ!俺はApe派だ!!」ってやりとりも耳にしました。共にパワーのある曲ですからこれからの反応も楽しみな感じです!

ー リリース後から現在まではどのような活動をしていましたか?

タンクボール バンドとしては、夏にリリースして各地ツアーまわらせてもらいました。各地で会えた皆さんありがとうございました。その後は今年リリースする予定のアルバムの新曲づくりと、あと5月から赤坂TENJIKUでも主催イベント「パンチDEパチン!!vol.17」をやらせてもらってるんですが、それに向けて動いてましたね。場所も変わると中身や、やり方も変わってくるんで、また色んな発見があったりで。今年は「新たなチャレンジを!」をテーマにやってます。カラオケも配信されて歌えるようになってます!





ー 自主企画「パンチDEパチン!!」について具体的に教えて下さい。

石井ユウジ 欲を言えばもっともっとライブの本数を増やしたりガツガツ動きたかったんですが、それよりもまずは土台作りというか足下を固めることに重きを置いてましたね。TwitterとかSNSで周りのバンドたちがガツガツやっているのを見て「我慢だ!今は我慢だ!!」って。その分、次のレコーディングへの準備や映像制作に向けて動いていました。凄く前向きな意味で、売れる為の活動ではなく、続ける為の活動にシフトチェンジしたことが自分の中では大きな変化ではあります。

ー 土台作りの要としての「パンチDEパチン!!」って事ですかね?

石井ユウジ そうですね!って言ってしまえばカッコは付くんですが、実際は今までに比べて規模を縮小する形での自主企画の開催なので、そんなカッコイイことは言えないですね。だけど今の僕らの力量かつ自分たちの力を存分に発揮するには前回や今回の形で自主企画を打つのがベストだろうとメンバー全員で話し合った結果なのでしっかり先を見据えての判断ではありますね。だからこれからは今までよりも短いスパンで自主企画をやっていく予定です!もちろんライブの内容やクオリティを上げていく覚悟は持ってますんで、会場を変えたからこそプラスにできる部分はやれる限りやろうと考えてます。勢いで突っ込んで撃沈する美学から、うーん、イメージは10メートル級の巨人に向かって1人で「うりゃ〜!」っていって一撃で吹っ飛ばされるよりも今は、3メートルくらいの石壁があるとして全力でドロップキックしたら何とか崩せるんじゃね?!って感じかなぁ。それで崩れた瓦礫を足下に敷き詰めて積み上げていけば良い土台になりますよね。

ー 分かりやすい!次回の自主企画の詳細はどうなっていますか?

タンクボール はい、8/19(日)赤坂TENJIKUにてTHE LOBSTER-BLASTERS、洋輝&プリティ・ヴェイカンツを迎えて「パンチDEパチン!!vol.18」を開催します。こういう時わかりやすく音楽性はとか、こんな感じのイベントって言えたら良いと思うんですが、正直フタを開けてみないとどんな1日になるのか僕にもわかりません(笑)。似て非なる「熱」を持った人間たちが集まるってことだけですかね。一同に会したらワクワクするなっていう。それをわざわざ真夏にやる。

ー めちゃくちゃ熱くなりそうですね。楽しみです。

石井ユウジ 「パンチDEパチン‼」も18回目になりますが今回もやはり命の限り爆発してくるバカヤロウしかいないので、まず間違いなく熱いです‼衝撃と感動との遭遇、全力の全力を体感しに、またそれを共有しに是非、来ていただきたいです!ワールドカップや箱根駅伝に負けない感動を届けられるように僕ら高めておきます!





ー 今度、アルバム3枚同時配信しますが詳細を教えて下さい。

タンクボール 今までダウンロード販売のみだった「GACHI」「GACHI.2」をストリーミングも含めて再配信すると共に、今までライブ会場限定で、CD販売のみであった曲たちをギュッとまとめた4th Album「ホカノメイション‼」をHooky Recordsから配信限定でリリースします。3枚同時に配信ですね!

ー ユニークなタイトルですね。

石井ユウジ ピーーンと来たんですよ(笑)。横浜のライブが終わったあと打ち上げでタンクボールと「タイトルどうしようか?」って話し始めて1分。「「ホカノメイション‼」は??」って。それまで色々な作業をこなす中で、頭の片隅でずっと考えてはいたんですが、どれも差し障りのないものばかりで。ライブ後の解き放たれたアタマにポーンと閃いた感じですね(笑)。唯一無二でキャラパンらしいって。帰りの電車の中で2人で「これでいいよね!」って笑っちゃいました。完全に「オトコメイション‼」インスパイアです(笑)。

ー なるほど(笑)。

石井ユウジ 「オトコメイション!!」入ってないのに(笑)。

ー 今まで入手困難だった音源を聴く事が出来るのでファンの方は嬉しいと思います。これらの楽曲はライブで演奏する機会も増えますか?

石井ユウジ 新しい曲やキラーチューンに紛れて、いきなり「キタ〜〜ッ!!」ってなることはあると思います!ライブで聴きたいって曲があったら逆に言ってほしいくらいです!

ー 個人的には「素晴らしき日々」「IMTは空を飛ぶ」「squall...」「イナズマ」「バベル」ですかね。

石井ユウジ 出た!「素晴らしき日々」と「バベル」の安定感(笑)。僕個人としては「fish」と「渋谷」やりたいなぁ。あと「終わらない世界」「MR.FREE」あとこの間、配布したデモ音源の1曲の「太陽」とか。全然ブチ上がらないライブもしてみたいです(笑)。

ー 今度の「パンチDEパチン!!vol.18」もスリーマンライブで長尺だと思いますので何が演奏されるか楽しみにしておきます。

石井ユウジ 今のキャラメルパンチのベストを詰め込みますんで、是非楽しみしてて下さい!




ー 今回、リリースするに当たり何回も全楽曲を聴いたのですが、「GACHI」「GACHI.2」のみならずBサイド集のはずの「ホカノメイション!!」まで捨て曲が無いですよね。

タンクボール 一曲一曲に思い入れあるから、そう言ってもらえると嬉しいですねえ。「バリカタガール」録った頃はまだレインフォードスタジオ(キャラメルパンチが使用しているレコーディング・スタジオ)なくて、夜中に渋谷CYCLONEのステージで録ったりして。座ってBass弾いてる横をゴキブリが歩いて行ったり(笑)。

石井ユウジ あとは当時エアコンの無いプライベートスタジオで汗だくになりながらアレンジしたり、色んな思い出と思い入れがそれぞれの曲にありますね!そして、そもそも捨て曲は捨ててきたということです(笑)。A面は良いけど、B面が良くないっていうのが中学生の頃から凄くイヤだったので。捨て曲が無いというのは僕自身のプライドです!キャッチーじゃなくても心地の良い曲ってあるじゃないですか?あとA面にはならないけど良い曲ってやつ。それを貫いてきた所存です!是非「キャラパンクオリティ」って呼んで下さい(笑)。

ー はい(笑)。その「キャラパンクオリティ」の楽曲はどのように作詞作曲しているのですか?

石井ユウジ その時その時で様々な角度からアプローチしてます。ただ、いつもめちゃくちゃ悩みます。駄作はいくらでも作れるんですが、キャラメルパンチでやれる曲のハードルは高いと思っているんで。日々、常に作詞作曲の意識を頭の隅には持っていまして、いつも面白いテーマとかワードが無いかアンテナは張っていますね。それで、たくさん心と言葉の引き出しを溜めていくんですが、活動の中ではライブのターン、映像制作のターン、その他諸々のターンがあって、作曲のターンに入った時にその溜め込んだ引き出しと一気に向き合う感じです。その流れで出来上がったものは大体B面になりまして、その作業中、無心になった時にふと降りてくるのがA面になったりします。「ホカノメイション‼」に入っている過去の僕が作った曲は比較的、映像が浮かんでくるような発色の強い歌詞が多いと思うんですが、昔はそういう個性的な表現が好きでした。ですが今はそれよりも発色は弱くても日々生きる中で大切に感じた想いやメッセージを熱く伝える事に重きを置くようになってきてますかね。どちらともきっと僕の作風ではあるんですが、今キャラパンが一番強くなれるのは、やはりハートを唄うことだと感じていますんで。あと物理的にはギターで作ります(笑)。歌詞が先だったり、メロディーが先だったり、ギターのリフが先だったり、色々ありますが、僕の中では、歌詞とメロディーが同時に降ってきたものが良い曲になるケースが多いです!

ー 歌詞は等身大の石井君が剥き出しになっていますか?

石井ユウジ でしょうね!明るい曲も暗い曲も。もっともっと剥き出したいです!

ー 自分の内面と向き合う訳ですから、産みの苦しみも大きいですね。

石井ユウジ その分出来上がった時の達成感は大きいですね。ただ「ハイエナファンキー」に関しては苦しみませんでした(笑)。それと内面と向き合い続ける日々なので、もはや自分をミュージシャンだと思わなくなりましたね。心と向き合い磨いていく中で、自分は修行僧なんだと思ってます!

ー 芸術家、アーティストなんだと思います。

石井ユウジ 色んな表現がある中で、またキャラメルパンチを続けるうちに自然と、このスタイルになりました。

ー その「ハイエナファンキー」ですがMVが公開されましたね。どのようにして制作しましたか?

タンクボール なんかユウジさん、曲できた頃から歌舞伎町のネオン街を飛びまわるイメージみたいな事言ってましたよね?

石井ユウジ 言ってたっけ!?。曲できたのが9年前だから忘れちゃったけど、映像にするなら歌舞伎町ってイメージは確かにずっとあったね。あと、絵コンテを考えに考えまくったんですが、どうしてもバカなイメージしか湧かなかった結果があれです(笑)。今回はドラムのシュウちゃんが「ap bank fes’18」への出演で撮影に参加できなかったので、彼のいない穴を補う為にエアドラム主体のものにしました。歌舞伎町のネオンとタンクボールのサングラス&ミリタリーがあればこの曲の映像はどうにでもなるかなって(笑)。あと、この曲はそもそもふざけて作ったんで、映像に関しても全力でふざけてやろうじゃないかって(笑)。

ー 結果、最高に面白いMVになりましたね(笑)。

石井ユウジ 今作は僕も結構、頑張ったんですが、完全にタンクボールの噛ませ犬になってますね!編集しながら吹き出してましたね(笑)。

タンクボール タンスの奥で眠っていたミリタリーのツナギを取り出し、グラサンをかけて鏡に向かって試着した時の気持ちはなんとも言えませんでしたね。出たよコレっていう。昔、見た事あるよこの人って。

ー 次回のライブは、その衣装で行ってみますか!

タンクボール しばらく考えさせてください。





ーインタビューの冒頭でタンクボールがサラッと言ってましたが、やっと、お聞き出来ます(笑)。ニューアルバムの制作を行うのですか?

タンクボール はい、この「パンチDEパチン!!vol.18」が終わりましたら秋にはレコーディング、年内にはアルバムリリースと!いきます!

ーどんな感じのアルバムになりそうですか?

タンクボール 楽曲の振り幅もけっこう広いのでバラエティに富んだ一枚になるんじゃないかと。

ん〜、と言ってもやっぱりやってみないと分からん(笑)。だから楽しいのです。

石井ユウジ 確かにまだわからない(笑)。アレンジも大半がこれから取り掛かる楽曲だらけなので、まだ見えない爆発力は感じてます!ただ、自分で言いますが良いメロディーが多いんじゃないでしょうか(笑)。あとは、振り幅の中にも今までにない統一感というか、若き勢いだけではなく説得力のある一音一声を込めたいですね!ツーランクは上げなきゃ意味が無いと思ってます。ワクワクしますね!

ー期待して良いですか?

タンクボール 怖い(笑)。期待してください!

石井ユウジ 是非、期待していて下さい(笑)。

ー脅してないですよ(笑)。

タンクボール 脅されました(笑)。


ー 作詞作曲にしてもそうですが、そこまで自分達を追い込んでバンド活動をする原動力は何ですか?

タンクボール 追い込んでるか否かは個人的にはよくわからないんですが、僕はヒリヒリするような、シビれるくらいの環境や感覚が一番好きというだけですね。これはバンド活動に限らず。

石井ユウジ 単なるドMです(笑)。で片付けてしまっても良いんですが、たぶん満ち足りた生活の中で生まれた音楽ってきっとPOPって言われるんだと思いますが、僕等が鳴らしたいのはROCKなのでいつでも余裕は削ぎ落としていくべきかなと。余裕があればその分そこに攻められる限りの目標や行動を詰め込む。ギリギリだからこそ生まれる説得力や感動や力強さってあると思うんですよね。で、それを貫き続けることでそれこそ純度の高い剥き出しの唯一無二の自分を発見できるんじゃないかって。僕はそこにアーティストとしての価値や目指す表現の理想があると信じてます。

要するにドMってことです(笑)。

ー では最後にファンの方へメッセージをお願いします。

石井ユウジ 今まではライブに一番重きを置いてきたので、物足りなさを感じる方も多いと思うんですが、これからはライブ会場だけでなく僕らの音楽が更に身近なものになるよう活動の視野を広げています。映像、配信、カラオケ、そして新曲。今年の後半には続々と発信しますんで、、、。まずは僕らが忘れられないように努力します!!それとカラオケは是非JOYSOUNDで(笑)。失礼!、ですが今はメンバー間で意見を戦わせながらも先へ進む為のベストな道を選んでいるので、まだまだ見ていて下さい!!本当に熱くなれるモノや場所を僕らは諦めないんで!どうぞよろしくお願いします!!

タンクボール あれこれ喋ってみましたが、やりたい事をやりたいようにやってきた僕らを少しでも気にかけてくれて有難うございます(笑)。僕らも色んな時期がありましたが、メンバーそれぞれに様々な経験積んできた今のキャラパンなかなか面白いよと思っています。相変わらず纏まりあるのか無いのか分かりませんが(笑)。3人集まってドーンと音を出せば解決する事が殆どだし、何より楽しい。バンドなんて、それだけで良いんじゃないかなと思ってます。これからも好きな事を好きなように、やっていきたいと思います。まずは8/19(日)の「パンチDEパチン!!vol.18」をお楽しみに!



 

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